エイジングケア美容オイルで有名になったのはアルガンオイルですね。
アルガンオイルと同等かそれ以上の力が秘められているといわれているのがマルラオイルです。
でも、そもそも両方とも天然の美容オイルなので、何がどう違うのか分かりにくいのでまとめてみました!どっちのオイルが自分に合うのか理解して選択出来たらいいですね。
アルガンオイルとは
アルガンオイルの原料となっているのはアルガンツリー。
アルガンツリー(アカテツ科の低木常緑樹)はアフリカ大陸の北半球であるモロッコ王国のみに自生している植物です。
アルガンツリーが生息している地域の降水量は年間200㎜程度、夏の日中は50度にもなるとても過酷な乾燥性気候です。そんな厳しい環境の中でも、アルガンツリーは地中深く根を張ることを地下の水脈を探し出し、10mもの大木へと成長します。
乾燥している大地を砂漠化から守る役割を果たし、「生命の樹」と呼ばれるくらい現地では大切にされています。アルガンツリーは8千万年前からモロッコに自生し、クレオパトラもアルガンオイルを生薬として使っていたようです。アルガンツリーはユネスコの世界遺産にも登録され、「老化を遅らせるオイル」「モロッコの黄金」として重宝されています。
アルガンオイルの特徴
肌質 | 老化肌、乾燥肌、敏感肌、トラブル肌 |
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主成分 | ビタミンE(トコフェノール)、オレイン酸44~55%、リノール酸28~36%、パルミチン酸、ステアリン酸、ビタミンA |
香り | わずかにオイルの香りがある |
酸化特性 | 酸化しにくい |
特長 | マルラオイルよりもビタミンEが豊富で、抗酸化力はオリーブオイルの約3~4倍と言われています。肌の老化を防止するエイジングケアの効果が高く、エイジングケアオイルとして愛用されています。 オイルなのに、サラサラしている使い心地が特徴です。肌の健康を守る効果もあるとされ、吹き出物やニキビ跡などのトラブル改善にも有効です。 |
マルラオイルとは
マルラオイルの原料となっているのはマルラの木
アフリカ大陸の最南、南半球に位置している南アフリカ共和国周辺の数か国のみで自生している植物です。
マルラの木が自生する南アフリカ周辺は砂漠の多い乾燥地帯で、年間降水量は500㎜程度の半乾燥気候です。紫外線量も多く、常時日本の6~8倍の量が降り注いでいる過酷な環境ですが、気温は比較的過ごしやすく冬は12度前後、夏は20度前後です。
マルラはマンゴー科に属することもあり、黄色い果実は甘酸っぱく美味しく食することが出来ます。ジャムやリキュールにして現地の食生活に根付いています。
中でもマルラの果実から作った「アマルラAMARURA」は南アフリカのお土産としてとても有名なのです。発酵したマルラの果実を食べることで象が酔っぱらうという逸話もあり、ラベルにはアフリカゾウが描かれています。
ミルクで割って飲むのが一般的で、カルーアミルクのような味わいが特徴です。
現地ではマルラオイルはベビーオイルとしても利用されています。
マルラオイルの特徴
肌質 | 老化肌、乾燥肌、アトピー肌、トラブル肌 |
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主成分 | ビタミンE(トコフェノール)、オレイン酸70~78%、リノール酸4~9%、プロシアニジン、フラボノイドカテキン、ビタミンC |
香り | わずかにオイルの香り |
酸化特性 | 酸化しにくい |
特長 | マルラオイルは「最高峰のオイル」「神の木のオイル」「アルガンオイルを超えるオイル」と言われています。 抗酸化力はオリーブオイルの約10倍。アルガンオイルと比べても数倍の抗酸化力を持つとされています。中でも「抗ヒスタミン作用」がとても強いことで注目されているオイルで、アトピー性皮膚炎の炎症を緩和したり、アレルギーによる赤みや痒みにも有効とされています。 |
マルラオイルとアルガンオイルの違い
マルラオイルには、オレンジの4倍ほどのビタミンCが含まれていて美白にも効果がありますが、アルガンオイルには含まれていません。さらにプロシアニジン、フラボノイドカテキンが含まれていることで、抗炎症効果が強いのも特徴です。
アルガンオイルにはビタミンCは含まれていませんが、紫外線からのダメージを防ぐことの出来るビタミンAが含まれています。また、ビタミンEの含有量もアルガンオイルの方が格段に多いです。そのため、紫外線からのダメージを予防する力が強いのが特徴です。
マルラオイルとアルガンオイルの成分比較表
成分 | マルラオイル | アルガンオイル |
ビタミンE | 14mg | 60~90㎎ |
オレイン酸 | 70-78% | 42.8% |
リノール酸 | 4.0-7.0 % | 36.8% |
パルチミン酸 | 9-12% | 12.0% |
ステアリン酸 | 5.0-8.0 % | 6.0% |
?まとめ
マルラオイルとアルガンオイルはどちらも抗酸化力がとても高いので、アンチエイジングが叶う天然のオイルと言えるでしょう。抗酸化力については、ビタミンEの含有量も多く、必須脂肪酸も含んでいることから甲乙つけがたいほど二つのオイルは優秀なのです。
しかし、マルラオイルにしかない効果が1つあります。それが抗ヒスタミン効果。アトピー性皮膚炎や、花粉症対策にマルラオイルを使用すると炎症が収まるという報告もあります。さらにマルラオイルの方が香りもきつくありません。
結論としてマルラオイルはアルガンオイルよりも使いやすく肌に合わせやすい美容オイルということが出来るのです。
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